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首と枕 その3

今回はストレートネックが引き起こす症状とその原因です。

ストレートネックの方の多くは

慢性の肩コリ&首コリで来院されます。

ひどくなると、頭痛やめまい、吐き気というような

重い症状の方もいらっしゃいます。

ちょっと人より首の湾曲が少ないだけで、

なぜこんな症状が起きてしまうんでしょうか? 最初にお話しした通り、この湾曲は重さを分散させるためのもの。

ですから、湾曲が足らないと、 この重さを分散させることができなくなってしまいます。 すると、頚椎には常に頭の重さなどが逃げ場なく乗っかっている状態になり、

頚椎の椎間板は圧迫され続け、それだけでは支えきれず

周辺筋肉の助けを借りるようになります。 筋肉は疲れると乳酸がたまり硬くなる、

いわゆる‘コった‘状態になり、収縮が起きます。 首の筋肉は頚椎の周りを縦に走っていますから、

この筋肉たちに収縮が起こってしまうと首にはさらに

縦の圧迫がかかるようになる。 本来頚椎を支えて助けてくれるはずの筋肉たちが

"悪者"に寝返ってしまうわけです。 筋肉は支え続けている疲労で固まってしまい、

椎間板は元の状態に戻りたくても硬くなった筋肉に

固定されて戻れない、お互い足の引っ張り合い

という状態になってしまうのです。 こうなると、肩首周辺で血流不全が起こり、

万年肩コリ首コリはあたりまえです。 人によっては、これが当たり前になり過ぎて

肩こりの自覚がなくなってしまう方もいるようです。 「自分は肩こりは無いけど、時々肩首の痛みや、

頭痛、めまいがする」こんな方は要注意。

肩こりという基本の症状を感じられず、

その先で起こる重い症状で体の不調に初めて気がつく状態です。 そうなると症状がかなりきついため (人によっては強度のめまいや吐き気、頭痛などを起こす場合も)

病院で検査(メニエール病や、脳や頚椎の異常を疑うもの)

を受ける方が多いのですが、原因は肩や首の血流不全ですから

検査にはひっかからない。

そうなると、長いこと薬は服用しているが

良くならないなんてことになってしまいます。 こういう症状は、カイロプラクティックの矯正などで

圧迫の起きている椎間を拡げ、周辺筋肉を弛緩させてあげると

血流改善が起こり緩和もしくは改善することが多いのですが、

問題はその後の良い状態を維持させることの難しさにあります。 前回の話の通り、湾曲を取り戻すことが難しい場合があるからです。 その時大事になってくるのが、いよいよ登場 ’枕’なんです。 どこぞのドラマのようですが続きはまた次回。

次回は枕の役割と、ストレートネックの方にお勧めの

バスタオルを使ってつくる枕を紹介します。

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